替え玉
やっと凌ぎやすい季節になってきましたね。ひと月くらい前までは何をしても汗だくで、収録現場がある時は替えのTシャツ二枚と予備のタオル三本が必須でした。なんてったってひやむぎ食べてるだけなのに汗だくでしたから。街路樹も色づき、道端におっこった銀杏が臭くなる時期になりますと、大好きなラーメンを食べても汗をかかなくても済みます。いや間違えました。華厳の滝ほどの滝汗から上野公園の噴水くらいの噴水汗になる感じです。
ラーメンと言えばですよ、横浜で20年ほど暮らしたピエール的には家系ラーメンこそがラーメンなわけです。吉村家が発祥の、豚骨醤油の、味とか麺の硬さとか選べる、あの家系ですね。初めて食べた家系が六角家という、店員が店員を叱りつけ、お客さんの前で罵詈雑言を浴びせるといったアトラクションを備えた店でした。

しかもこの店にはレンゲがない!家系ラーメンなのにレンゲが無いとなりますと、アツアツのドンブリを両の手で持ち上げてスープを飲むしかないのです。炎上するほど怒鳴り声が飛び交う店で、熱々のスープをすする。猫舌のピエールは赤ちゃんほど食べるのが遅い中武さんよりもゆっくりとラーメンを食べたものです。ラーメン一杯食べるのも命懸けでした。あの頃にもしSNSがあったのならば六角家は間違いなく炎上していたことでしょうw
炎上といえばつい最近も引き子とか台の譲り受けとかで炎上した方がいましたが、そもそも引き子とはなんなんでしょう?健全な生活を送ってらっしゃる方には縁もゆかりも無い言葉ですが、簡単に申し上げますと引き子ってのは替え玉みたいなもんです。上野アメ横あたりですと、インバウンド客を狙った【替え玉ふた玉まで無料!】なんて謳い文句の看板をよく見かけます。一見お得に思えますが、替え玉の分まで最初の一杯の値段に入ってるんじゃないの?なんて疑ってしまうわけです。「替え玉をしない人のお陰でお前は替え玉を食べられてるんだぞ!」ココロの狭いピエールは、隣で二玉目をすする兄ちゃんのココロに呟きます。
すみません替え玉違いでしたね。
替え玉と言えば、かつて大学受験で本人の代わりに別人が試験を受けたなんて騒動がありました。お父さんは料理が得意で、本人の名前は台所にあるお湯を沸かす道具。
誰とは申しません。
パチンコ屋の引き子も考え方は似たようなもんです。朝の入場抽選で自分の代わりに誰かに番号を引いてもらう。しかもひとりじゃなく何人も用意して、いい番号を引いたヤツのところへ行く。
SNSを覗くとですね、忘れた頃にこの引き子をやっただのやってないだので、またぞろ炎上ですよ。昔はラーメン屋の店員が怒鳴り合ってましたが、今はスマホの中で知らないモノ同士が怒鳴り合ってるわけです。
ラーメンもSNSもアツい方が盛り上がるのでしょうが、わたくしは猫舌なので、少し冷めるまで待つことにします。

