1/2の神話

勝負事の醍醐味は1/2にあると聞いた事があります。丁半、裏表、牙狼の極限7500バトル、ヤングさんがパジャマの前後ろを間違いなく着れるかどうか？世の中の勝負事はだいたい1/2、50/50（フィフティフィフティ）

さて、今年は昭和で言うところの100年、ピエールは昭和50年生まれですので今年で50歳。「今年で30しっとるけのけ」なんて遠い過去です。昭和50年で50歳、50/50（フィフティフィフティ）って事でキリが良いから同窓会やろうぜって事になりましてね、行ってきましたよ熊谷へ。知ってます？熊谷。五家宝と八木橋百貨店が地元の宝、翔んで埼玉で一躍有名になった熊谷です。

そんな熊谷で催された同窓会、会う奴のほとんどが中学卒業以来って事はですよ、もう34年も35年も会ってないわけでして、誰が誰か分かるかはもう50/50です。「お前ハゲたなぁ」「太ったな！」相手が分からなくても男同士はこんなんでオッケー。

同級生は野郎だけじゃなく当然女子たちも来てます。ピエールと同級生って事はですよ、女子たちも50歳なわけです。45歳もいなければ58歳もいません。突入率100%の50歳です。久しぶりに顔を合わせた、同級生と言う名の熟女たち。髭がこの場にいたら泣いて喜んだでしょう。

「山さん久しぶり！元気？」ディオールのサングラスを頭に乗せて、ペイズリーみないな柄のワンピースを着た成金マダムが寄ってきました。山さんはピエールの中学時代のあだ名。太陽にほえろですね。

話を戻します。このペイズリーマダム、この場に居るって事はもちろん同級生なのですが名前が全く出てきません。湯島のスナックのママと言っても全く違和感のない、ペイズリーマダムの名前が全く出てきません。

隣にいた、ソフトボール部のキャプテンだった江森にそれとなく聞いてみます。「誰だっけ？」

「長谷川さんだよ」

おー、記憶が蘇ってきましたよ。新体操部の長谷川さん。たしかに中学ん時の面影が。いや、逆に昔のまんまか？

「あー長谷川さん！久しぶり！」そこから思い出話に花が咲くかと思いきや話があまり噛み合わないわけです。目の前にいるペイズリーマダムは長谷川さんだよね？「新体操部ん時さ、ユーミンのCD貸したことあったよね？」言うとペイズリーはこう返すのです「それ妹」

あー！そうですそうです、目の前にいるペイズリーはヤンキーの方の長谷川さん。新体操部の方の長谷川さんは双子の妹の方。

1/2外しまして時短なしです。