まんじゅうこわい
ピエールはトマトが大の苦手。
何が?とか、どこが?とか聞かれますけど理屈じゃあないんです。しょうが焼き定食を頼んだ時に付いてくるあれ、もうトマトのエキスがあちこちにばら撒かれちゃってんじゃん!ちょっとでもトマトがくっついてた箇所はもう食べられないのでしょうが焼きは必ずトマト抜きで。出たがりとかギャラ割れとか、そんな異名を持つリスキー長谷川さんもトマトが苦手なひとり。トマト嫌い同士わちゃわちゃやってるのがビスカスビスカスでして、未だ観たことない、なんて方はぜひ観てみて下さいトマトだけに完熟なおぢ二人がよろしくやってます。

さて、好きなものや嫌いなものは人それぞれですが、怖いと思うものも人それぞれ。
皆さまはまんじゅうこわいという落語をご存知でしょうか?
長屋に住む若衆が暇つぶしとしてお互いの怖いモノを言い合うという、夜に好きな女の子の話題で盛り上がる修学旅行の中学生みたいな話。
俺はヘビが怖い、という者いれば、いやいや俺は蜘蛛が怖いという者あり。蜘蛛だヘビだ、さちこだゆうこだと話が弾む中、実はと言葉を濁す奴がひとり。お前は何が怖いんだと周りのヤツが囃し立てると、意を決して告白するわけです。実は俺、まんじゅうが怖いと。「まんじゅうの話をしただけで気分が悪くなった」と床につく男。普段からいけ好かないヤツと思われていた、まんじゅうが怖いと抜かすこの男に、周りのヤツらはひと泡吹かせてやろうぜ!ギャフンと言わしてやろうぜ!と、金を出し合ってお盆いっぱいのまんじゅうを用意するわけです。
寝ている男の枕元に山と積まれたまんじゅう。起きたらどんなリアクションが見れるのか?と楽しみに待っていると、目を覚ました男は枕元のまんじゅうに気付くわけです。驚きの声をあげひどく狼狽する男。
「おわー!なんじゃこりゃ!こんなのはじめて物語!こんなたくさんのまんじゅうを見たらもう起き上がれない!」とは言うものの、次から次へとまんじゅうを口にするその男。あげくの果てには「美味すぎて怖い!」などと口にしながら、山と積まれたまんじゅうをペロリと平らげる始末。
その一部始終を見ていた男たちはいよいよ騙されていたという事に気付くわけです。これは騙された、一杯食わされた、まんじゅうは怖いのではなくこの男の好物たったのだと。で、その男を問い詰めるわけです。おい!お前のホントに怖いものはなんなんだ!と、するとその男はこう言うのです。
「俺はやっぱりビワコさんが怖い」



